@ 「おへそ」は、赤ちゃんのときの「へその緒」の取れた跡です。へその緒は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたときには、お腹の中の胎盤(赤ちゃんがお母さんのお腹で過ごす場所)につながっています。へその緒の「動脈」を通して、赤ちゃんに必要な栄養や酸素がお母さんから送られます。逆に要らなくなったモノは、へその緒の「静脈」を通して捨てられてます。「へその緒」は、赤ちゃんの命綱なのです。
A 赤ちゃんは、生まれたあとは乳を飲むので、ヒモのような「へその緒」は必要がなくなり、自然に切り離されます。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんの「おへそ」は、とび出しています。成長するにつれて、へその緒の中を通っていた動脈や静脈など「血管」の先が縮んでいきます。その上を薄い皮ふが覆ってしまいます。一方、おへその奥は、お腹の中では「腹膜」という内臓を包んでいる膜につながっています。
B 赤ちゃんが成長するにつれて、役目の済んだおへそは、お腹の内側から腹膜に引っ張られてるので、だんだん引っこんでいきます。太った人のおへそが深くへこんでいるのは、おへその周りの皮膚の下に脂肪がたまって、いっそう引っこんでしまうからです。